エッセイ

分水嶺の北側

[10/10]

C-9 市川 熹

思いつくままに書いてきましたら、長くなってしまいました。記憶の怪しいところは地元の町史や古本、ネットからの情報で補った部分もあることをお断りいたします。

何か所かで触れたように、かつては諏訪地域と北佐久や小県との間には幾つかのルートでバスが通い、一体的でした。しかし、利用客が少なかったため、これらのバス路線も次々に廃止され、観光協会の案内もお互いへの言及や関連情報の提供が少なく、ばらばらになっています。これらのことが悪循環を招き、別荘の運営主体であるアルピコの体力を落としているのではないでしょうか。高齢化が進むと、現在自家用車で来ている別荘住人も、中央線特急「あずさ」や長野新幹線とバスを利用する方向に移るものと思われます。我が家もそのようにしてアルピコバスを毎回利用しています。地元には先を見通した地域活性化の総合的戦略立案と、その実行を考えて欲しいと思います。

  1. 10/10